REPORT│ 2016活動報告

以下活動報告の青字(下線)部分をクリックすると、YouTubeで講義の模様をご覧いただけます。

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高校生グローバルゼミ 2016年10月23日(日)14:00~16:30 

岡山国際交流センター

高校生グローバルゼミ2016~ハーバードビジネススクールのケーススタディーを体験!~を開講。テーマは、日産 カルロス・ゴーン氏のリーダーシップについて』。 ファシリテーターに中島理恵氏をお招きしました。中島さんは、東京大学法学部卒、トヨタ自動車勤務からハーバードビジネススクールに留学しMBAを修了、帰国後トヨタ自動車に戻られた後、ボストンコンサルティングを経て、現在グローバル企業・MSD㈱執行役員経営戦略部門を統括されています。岡山県下の高校生37名、教育関係者31名が参加し、ハーバードの白熱授業そのままにケーススタディーを行いました。<カルロスゴーンを好きか?嫌いか?、そのリーダーシップは優れているか?優れていないか?> 1999年当時経営危機に陥った日産の状況やカルロス・ゴーン氏の経営再建リバイバルプランに関する資料を事前に各自予習し、中島氏は高校生の意見を引出しながらゴーン氏のリーダシップを検証しました。この授業のポイントは、「事前に資料を読み込み勉強しておくこと」「正解を教えてもらうのではなく、自分の考えを発表し意見のやりとりから学ぶこと」。 最後に中島氏は「将来あなた自身がどのようなリーダーを目指すのか?」と問いかけます。この課題についてグループ討議し、各自が意見を発表しました。海外では幼少時からリーダーシップについての授業が何度もあるそうです。我々は、今後彼らと競いながら、グローバル社会を生きていかなければならないこと。そのためには、日本の教育も今後「自分力」を磨き「アウトプット力」を鍛えるよう変化していく必要性を感じました。


国際塾第10回 2016年10月16日(日)10:00~12:00 

(岡山県立図書館2Fデジタル情報シアター)

塾長講話のテーマは、「豊かさ」について考えてみよう!でした。あなたの考える「豊かさ」とは?、日本は世界でどれほど豊かな国だろうか?などの問いかけがあり、GDPだけでなく、生産資本・人的資本・天然資本・健康資本などさまざまな観点で「豊かさ」を考え、日本は世界の中でも素晴らしい位置にあることを検証しました。次いで、本講では「EUの歴史と課題」というテーマで、岡山商科大学大学院経済学研究科三谷直紀教授に講義していただきました。三谷先生は、フランス留学後、欧州で経済協力開発機構(OECD)事務局勤務などのキャリアをお持ちで、さまざまな興味深いお話を伺いました。ユーロ危機やイギリスのEU離脱などさまざまな課題が山積する中で、EUの歴史・EUの仕組み・EUの政策・EUの課題についてタイムリーな講義でした。5億人規模の単一市場を生み出したEUの理想と現実のギャップ、グローバリゼーションと各国の厳しい事情が交錯する現状を認識し、EUの現状と未来について考えるよい機会となりました。


国際塾第9回 2016年10月2日(日)10:30~12:30 

(犬養木堂記念館・木堂塾)

「日本人の“和”の意味とは何か?」というテーマで塾長講話がありました。着物と洋服の違いは?ゲタと靴の違いは?などの例を挙げて考察し、多くの日本人が自己と他者をはっきり分けないのはなぜか?について論究しました。

次に本講では「岡山が輩出した偉大な政治家~犬養毅とその時代~」と題して、犬養毅の出身地庭瀬川入にある犬養木堂記念館・木堂塾をお借りし、倉敷芸術科学大学・時任英人教授からお話していただきました。犬養が、西欧諸国に比べ後進的な日本の政治経済を、自らが「理想的政治家」となって日本を先進的な国家にしていくことを使命としたこと。経済発展と平和外交をめざし、ロシアやアメリカなどの大国とは絶対に戦争してはならないことを基本姿勢とし、軍事費の増大には反対したこと。晩年は少数政党を率いて理想的政治家像を追求し、憲政の神様と称せられ、大政党・政友会の総裁となり、第29代内閣総理大臣に就任。しかし満州事変を中止させようとしたことから軍部の反感を買い、5・15事件で凶弾に斃れたこと等々。塾生からも活発な質疑があり、時任先生から「木堂は理想と現実の狭間で苦闘したが、大きな理想を持っていなければ、大きな仕事を成すことができない」との回答を頂きました。アジア諸国がギクシャクする今こそ、さらに犬養木堂を検証する必要がありそうです。


国際塾第8回 2016年9月18日(日)9:30~12:00 

(岡山市立オリエント美術館)

「あなたは、どの程度自分自身の力で生きていると思う?」という問いかけから、国際塾2016第8回塾長講話は始まりました。自分一人だけでは生きていけないし、日本という国も他の多くの国の力を借りて生活が出来ている。どの程度というこの問いかけには正解があるわけではなく、自分がどのように論理的に考えるか、自分なりの考えを持つことが大事であると説かれました。

また本講のテーマは留学生と本音を語り合おう~コミュニケーションを通して多文化を学び理解する~ということで、岡山外語学院・岡山大学・岡山商科大学から中国・韓国・インドネシア・ベトナム・バングラデッシュなど各国の留学生17名が参加し、塾生たち21名とのセッションが行われました。<テーマ1>では、留学生たちが日本で学習して、出身国と比較して“素晴らしいと感じたこと”や“改善が必要だと感じたこと”を挙げてディスカッション。また<テーマ2>では、“良いと感じたことを出身国に反映させるには?”また“悪いと感じたことで日本はどうすればよいか”についてさらに議論を深めました。セッション終了後もお互いにラインやメールなどの交換し、盛りあ上がりました。


国際塾第7回 2016年9月11日(日)10:00~12:00 

(大原美術館工芸館)

「東日本大震災における想定外とは何か?」というテーマでまず松畑熙一先生による塾長講話がありました。科学技術の力によって自然を制御し利用することで人間は自由に行動できるという17世紀初頭のベーコンの考え方に対し、大震災を目の前にすると、改めて考えさせられる内容でした。次いで大原謙一郎・公益財団法人大原美術館名誉理事長から『日本と世界の文化の多様性とつながり』というテーマでご講演をいただきました。(1)多様性という価値観について (2)「文化・芸術・人文学は、万能ではないが無力でもない」ということについて (3)世界の多様性、日本の多様性、岡山の多様性 (4)多様な世界をつなぐため、一人一人の市民には何ができるか という4項目を中心に、天領であった倉敷が町家衆の力で支えられてきた歴史的な流れや、日本全国の町がさまざまな多様性を持った文化で個性を発揮し、現在の日本経済発展の基礎となったことについて学びました。世界の国々でも、芸術の都パリや音楽の都ウィーンなどがそれぞれの多様性を持ちながら、ナチスや共産主義との戦いに対抗してきた歴史上のエピソードも知ることができました。講義終了後、大原美術館に展示された名画の数々を鑑賞する時間もあり、充実した一日となりました。

国際塾第6回 2016年8月28日(日)10:00~12:30 

(神道山まることセンター)

松畑熙一塾長による『天才が偉業を達成できたのは結局その人が天才だったからか?』というテーマでの塾長講話でした。天才はむしろ幼少の頃周囲となじめず問題児であるケースが多いようで、生まれつきの天才ではなく後天的にその才能を開花させた例を挙げ、すべての人間が天才になる素質を持って生まれてきていることを示唆されました。次いで、黒住教の黒住宗道副教主から『世界の宗教と世界平和、宗教間のコラボ・共同の活動は何か』というテーマで講義がありました。教祖・経典・戒律がなく、自然の中にさまざまな神様が宿る『神道』の特徴を解説されました。また世界の各宗教はそれぞれに違いはあるが、互いにその違いを尊重し合うことで、世界の宗教者たちが共通のテーマを論じ共同で活動している『世界宗教者平和会議の活動』について述べられました。国連の宗教サミットや宗教による世界地図の色分け、地域ごとの宗教対立や世界中で紛争が頻発する一方で、イスラム教・キリスト教・仏教・神道など各宗教が平和(大和)への『祈り』を共有できることを学びました。



国際塾第5回 2016年8月21日(日)9:30~12:00 

(オリエント美術館地下講堂)

松畑熙一国際塾塾長による『なぜ人を殺してはいけないのか?』というテーマで塾長講話がありました。次いで、海外経験から学ぼう~みんなどんな失敗をしたのか、失敗から学ぶ~』というテーマで、海外経験豊かなインターキッズ4人の役員がトークセッション。食事の時・空港・公園・学校・仕事の現場でみなさん大失敗! 浜家弘巳会長(米独でビジネス)、猪原満也理事(米国でビジネス)、小林修典理事(米国留学)、北川あえ理事(仏語教師)の各氏がお話した数々の体験談から塾生たちは楽しく海外生活でのチェックポイントを学ぶことができました。


山陽新聞朝刊記事 2016年8月17日(水)

2015年度高校生懸賞論文で最優秀賞となったビラン・アンドレ(おかやま山陽高校)君の記事が8月17日山陽新聞朝刊に掲載されました。さだまさしさんの「高校生ボランティア・アワード2016」でビラン君とさだまさしさんとの対面が実現したものです。インターキッズの活動がここでもお役にたつことができました。良かったですね。


高校生懸賞論文2015で最優秀賞に輝いた“ビラン・アンドレ”君の論文「感謝の心で」が、2015年9月26日深夜のNHK総合テレビ番組『今夜も生でさだまさし』の中で読み上げられ、全国で大きな反響を呼びました。山陽新聞記事(2015年7月27日朝刊)掲載の論文の全文はこちらです。

番組の様子は、YouTubeにもアップされていますので、ご紹介します。

https://www.youtube.com/watch?v=rxM6xg69Uj0


国際塾第4回 2016年8月11日(日)9:30~12:00 

(オリエント美術館地下講堂)

『暇がない、余裕がないのは、何が足りないからか?』という塾長講話で始まりました。想像力を鍛えると、これまでと全く違う結果が出るようになる。自分なりの想像のつばさを育て上げてほしいとのメッセージをいただきました。次いで臼井洋輔(備前焼ミュージアム)館長の講座では、『グローカル(glocal)な歴史と文化を持つ岡山の底力』がテーマでした。日本文化の国際化は、縄文・弥生時代から始まっており、鬼ノ城~備前焼~大鉄釜~長船の刀剣~桃山文化~江戸時代の優れた人物(水谷勝隆、津田永忠)~吹屋ベンガラ~幕末・明治の人物(宇田川榕庵、箕作阮甫、岸田吟香、正阿弥勝義)など数多くの人間とモノを輩出してきました。岡山の文化と歴史を作り上げた壮大なドラマを語っていただきました。

講義のあとでは、臼井先生を囲んでの茶話会で高校生たちと語り合う時間を持ちました。


国際塾第3回 2016年7月17日(日)9:30~12:00 

(オリエント美術館地下講堂

はじめに松畑熙一国際塾塾長により「幸せとは何か」というテーマで講話が行われました。次いで内山兼三(内山工業)社長の講座では岡山から世界に進出する企業企業が求める人材の基本能力~がテーマとなりました。

諸外国と比べた日本の良さを、「物価」「失業率」「治安」「医師数」「平均寿命」などの観点から塾生に問いかけました。物価については、ビッグマック指数による国際比較があり、日本370円に対し、スイスは764円の事実にびっくり。企業の求める人材の基本能力には、「気づき」「ガッツ」「自立と自覚」「覚悟」「平気」のキーワードを挙げ、分かりやすい言葉でビジネス最前線の様子をご説明いただきました。


国際塾第2回 2016年7月3日(日)10:00~12:00

(中国学園大学教室)

国際塾2016第2回講座は、はじめに松畑熙一国際塾塾長により「ピンチをチャンスに変える発想とは?」というテーマで講話があり、塾生との対話形式でディスカッションが行われました。次いで浜家弘巳・インターキッズ会長の講座では「国際人としての一般常識(BUSINESS  BASICS)」がテーマとなりました。日本企業による海外企業買収はなぜ成功しないことが多いのか?ブリヂストンの米国ファイアストーン社買収や、自動車関連企業の欧州戦略を手がけた浜家会長は“BUILD UP YOUR CREDITABILITY”を唱えます。相手の“信頼”を得るためには、ひとつひとつの積み重ねが大事。でもたった1回のマナーを外れた行動が、積み重ねてきた“信頼”を失うことになる。ドアのノックの仕方・握手の仕方。また会食の時に心がけることなど、実際にスープを食べながら、それぞれのマナーをロールプレイをしながら学びました。さあマナー実践篇・講義録(YouTube)でご覧下さい。

 

 


国際塾第1回 2016年6月26日(日)10:00~14:00

(岡山国際交流センター地階レセプションルーム)

第13期生の入塾式が行われ、国際塾2016がスタート。

今年度は岡山県下各地から19校34名の中高校生が入塾。入塾式では岡山県教育庁高校教育課の竹田義宣課長、そして懇親パーティーでは逢沢一郎衆議院議員から、来賓祝辞をいただきました。松畑熙一塾長による第1回講座は、「ローバル人財」を目指して~「ローカル」と「グローバル」の狭間で~というテーマでした。今年国際塾では「哲学的思考力」と「プレゼンテ―ション力」を鍛えていくとの塾長メッセージがあり、アクティブラーニングによる進行で、塾生たちの活発な意見発表があり、充実した講義となりました。


通常総会開催 2016年4月29日(金・祝)14:00

(岡山県立図書館)

NPO法人こくさいこどもフォーラム岡山の平成28年度通常総会が開かれました。

今西通好名誉会長、浜家弘巳会長、三浦貴久子副会長の各氏があいさつ。新理事として、有利隆一、安藤弘子、大倉美恵、北川あえ、杉村勝子、福原史子、藤原学、藤代昇丈各氏が紹介されました。続いて、27年度決算報告、28年度予算と活動計画を発表。梶谷俊介岡山県教育委員(岡山トヨタ自動車社長)の記念講演に続き、創設当初からの会員でもある逢沢一郎衆議院議員からグローバル人材育成へむけて熱いメッセージを頂きました。 


2016年4月18日(月)理事会で、新役員決定。

新会長に浜家弘巳氏が就任。今西通好氏は名誉会長、三浦貴久子氏が副会長に就任されました

 

名誉会長  今西 通好  吉備学会会長、(一社)岡山県国際経済交流協会理事      

会長(新)  浜家 弘巳  前(一社)岡山県国際経済交流協会事務局長        

副会長   難波 徳行  民生委員

副会長   秋政 孝一  ㈱山陽放送サービス 代表取締役社長

副会長(新) 三浦貴久子  公立鳥取環境大学岡山オフィス代表

理事    松畑 煕一     中国学園大学・中国短期大学学長 岡山ユネスコ協会会長              

理事    赤松 康子  岡山学芸館高校国際教育センター

理事(新)  有利 隆一  岡山商科大学教授

理事(新)  安藤 弘子  ボン・ヴォイージ オーナー

理事    井上そのみ     BIZEN中南米美術館

理事    猪原 満也     元NCR米国本社

理事(新)  大倉 美恵  大学女性協会岡山支部長

理事    岡村 康   ㈱アジアの風支配人

理事    菊永 茂司     ノートルダム清心女子大学学長補佐・人間生活学部長

理事(新)  北川 あえ  ウィングスアンドヴォイス㈱代表取締役社長

理事    工藤 隆        学校法人アジアの風法人事務室長

理事    小林 修典     ノートルダム清心女子大学教授

理事    澁谷 壽郎     中国学園大学・中国短期大学教授

理事(新)  杉村 勝子  ㈱林原

理事    角田みどり     中国短期大学教授・NPO法人連塾副理事長

理事(新)  福原 史子  ノートルダム清心女子大学准教授

理事(新)  藤代 昇丈  中国学園大学講師

理事(新)  藤原 学   ㈲藤原印刷 社長   

理事    油谷 直幸     ㈱研美社会長

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監事(新)  佐藤 恵子    ㈱モダン・プロ専務

監事(新)  藤木 茂彦  ㈱丸五代表取締役社長

 

※青井幸子氏、橋ケ谷佳正氏、能登原昭夫氏は顧問に就任されました。

 


インターキッズ20周年記念で2016年3月5日に植樹したヒトツバタゴ(別名ナンジャモンジャ)の木から可憐な白い花が咲き始めました。新年度の国際塾塾生募集や第3回高校生懸賞論文2016も行動開始です。